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チョコレートは体に良い?

チョコレートは、紀元前の古代メキシコでは貴重な飲み物として扱われており、嗜好品であるとともに滋養強壮の薬としても愛飲されていました。原料となるカカオには、疲労回復や滋養強壮、精神の安定などの効能期待できる成分がいくつか含まれています。

 

チョコレートに含まれる栄養素の中で、効能・健康効果があると考えられているのは「カカオポリフェノール」、「カカオプロテイン」「テオブロミン」があります。

 

テオプロミンについて注目してみます。

カカオ特有の苦味成分とされるのが、テオブロミンです。カカオの学名である「テオブロマ」に由来する成分であり、自然界では、ほぼカカオにしか含まれていません。

 

テオブロミンに期待できる効能や健康効果は、自律神経に作用することで発生するリラックス効果です。
自律神経には2種類あり、行動力に作用する交感神経とリラックス時に作用する副交感神経がバランスを取ることで、日頃の活動や休息を適切なものにしてくれます。

 

体がストレスを感じると交感神経が優位になり、体は興奮状態に陥ります。このストレスが適度なものなら、健康に影響はありません。モチベーションにも作用するので、交感神経が活発になれば、運動や勉強、仕事を精力的に行う事が可能です。

 

しかし、ストレスを感じて交感神経が優位になると、副交感神経が作用せずにリラックスするのが難しくなるため、不眠症や慢性的な疲労に繋がる恐れがあります。

 

テオブロミンには、この自律神経を整える作用があります。チョコレートを摂取することで、リラックスして心を落ち着かせる効果が期待できます。体調が整わないかたは適量を毎日とってみるのもよいかもしれません。